大遊記 その26

およそ一年ぶりに沖縄へ行ってきました。梅雨だというのに野外ステージでのイベントということで、お天気が何よりの心配ごとでした。沖縄へは前日入りしていましたが、ライヴ当日の朝、部屋のカーテンを少し開けたまま眠っていた僕は、カーテンの隙間から挿し込む朝日で目覚めたのです。それからは、時より曇るような場面もありましたが、インディーズバンドが数バンド演奏した後、いよいよBOWWOWの出番になると、もう"ピーカン"。沖縄の太陽は200%でBOWWOWを迎えてくれました。ライヴも沖縄の陽射しのとおりHOTなものとなり、演奏後の冷たいビールが美味しかったです。
ところで、今回、お馴染みの『BOWWOWのテーマ』で連獅子は使いませんでした。というより使えなかったと言った方が正しいかな。正直、昼間ということもありキャプテンが隠れる(連獅子をセットする)場所がなかったのです。(笑)
実は、この連獅子には、ちょっとしたエピソードがあります。現在使用しているこの連獅子は、98年に赤坂BLITZでBOWWOWが再結成し、リキッドルームでの2daysを企画し始めた頃、「また、あの連獅子やろうか!」という話が持ちあがり、さて"どこに売ってるのかなぁ"ということから始まりました。しかし、マネージャーがあちこち探し回ったものの、かつての毛並みやスタイルと同様な物がなかなか見つかりません。そこで当時のBOWWOW担当マネージャーだったT氏に連絡を取ると、「確か浅草の露店の様なところで買ったような記憶がぁ・・・・。」ということでした。情報はそれだけなので、ある日、僕とマネージャーは、浅草に向かって車を走らせた。浅草に着き二時間ほど歩き回ったがそういう店には辿り着かず、諦めて駐車場へ戻ろうとしていたところ、ふと小さい露店が目に付いた。ふらっとマネージャーがその店に入り、「すみません、あの・・・連獅子・・・、そう歌舞伎なんかで使う・・・・、ありますか?」と言うと、お店のおばちゃんは「何色?」と・・・・。「えー、あるの?白が欲しいんですけど。」と返事をすると、そのおばちゃんは、奥にいるおじさんに「父ちゃん、連獅子の白だけど今ある?」と言うではないか。するとそのおじさんが店先に出てくるなり、「赤はこれ、白は直ぐには無理だ、これから作るからぁ・・・。」おぉー、赤とは言え、毛並みもスタイルもバッチリである。値段や仕上がり日など交渉した後、そのおばちゃんが「何に使うの? 芝居か何か?」と聞くので、「ロックバンドの演奏での演出みたいなもの・・・。」と答えると、「昔も、何だか外国で着けるんだなんて、音楽やっている人が買っていったことがあったなぁ。その後どうしたかは知らないけどねぇ・・・・。」んー、外道の加納さん・・・?いやいやBOWWOWに間違いないと思い「15年くらい前の話じゃない?たぶんその時と同じバンドだよ!」と言うと、「そうねぇ、15年くらいかもね・・・、まあ、これも何かの縁だからまけとくよ!」ということで浅草のおばちゃんらしく、本当に良くしてもらいました。あの時のおばちゃんに、「この連獅子、国内外で活躍しているよ!」って報告してあげたいな。しかし、お店の場所どこだっけ?


2005年5月23日