徒然日記 その84

レコーディングの合間に、佐野史郎、安達祐美の二人芝居を観に行った。訳ありの二人の逃亡者の話だったが、途中からグイグイ惹き込まれ、意外なストーリーの展開もとても楽しめた。中盤で祐美ちゃん、そして佐野が歌うシーンがある。その辺りから会場が舞台設定となってる空き別荘に本当に変わっていった。耳をつんざく電車の音も、何かPink Floydのアルバムで使われる効果音のように感じられ、僕の好きな音楽のようなお芝居だった。当然のことだがお芝居にもいろいろあって、観て後悔するようなのも時にはある。演出家の独り善がり、この程度のこと言わせとけば、軽い笑いが取れるだろう...みたいな底の浅さを感じさせるもの。あんなギャグを本読みの時から何度も繰り返し、その上でこれは素晴らしいと思い、役者に言わせているのなら「もうこの演出家信じられない!」って感じである。ま、それはともかく、友達だからいうのではないが、今まで観た佐野が携わったものと、前にも書いたグローブ座カンパニーのお芝居は、殆ど全てが良かった。
お芝居の後、佐野たちと軽く一緒に飲んで、またスタジオに向かった。こういう心に刺激を受けた日は、レコーディングもスムーズに捗る。今朝は久々に、まだ陽が昇る前に家に着くことが出来た。


2001年11月30日