徒然日記 その85

最近TVを観ていると、霊関連のものがやたら多い。憑りつかれたとか助けられたとか...。僕の良く知っている人も、彼の目の前で娘が道に飛び出し、「あっ轢かれる!」と思った瞬間、まるで姿の見えない誰かに抱きかかえられるようにその子は宙に浮き、走ってきた車をかわし、擦り傷一つ無かったという経験をしたという。それまで霊の存在など信じていなかった奥さんも一緒にそれを目撃して、二人でこれは絶対に守護霊が守ってくれたんだと納得したそうだ。そんなことを今朝ベッドの中で考えてるうちに、妙なことを思いついた。タイムマシンだ!タイムマシンを作る事は、理論的にまず不可能だと言われているが、人間が考え付くものって、きっといつかは実現可能になると僕は信じている。もし未来の人間達がタイムマシンを使って過去に旅していたら、我々もしくは我々の祖先は、既に未来人と出会っていることになる。でも、もしその未来人が時間旅行をする時、混乱を防ぐ為に姿を消すことを義務付けられていたら...。未来人だって目の前で子供が轢かれそうになり、助けられる立場に居たら、それくらいの未来が変わることなど気にせず助けてしまう場合もあるのではなかろうか。しかもそれが自分の祖先だったりするとね。未来人も全てが良い人達とは限らないから、性質の悪い悪戯をすることがあってもおかしくない。ちょっと脅かしてみたり、未来での鬱憤を過去で晴らしたり。何かの事情で帰れなくなってしまう事だってあるだろう。そして彼等の時間旅行のマニュアルにはこう記してある。「最注意事項:過去の人間達は、何千年にも渡り、霊なるものを信じてきておる。幸いにも彼等の目は、彼等の言うところの今と過去にしか向いてはおらん。もしも何かのトラブルに巻き込まれたり、止むに止まれぬ事情で未来を書き換えてしまう羽目に陥った時、それは必要最小限に留められなければならぬ。そしてその際、過去の人間達に説明不可能なことは全て"霊"というものの為す業に仕向けるべし。もしもこれを破り、自分が未来人であることを明かした愚か者は、更なる過去にタイムトラベラー特殊部隊が送りこまれ、過去においても未来においてもその存在そのものを完全に抹消されるであろう。例えそれが、彼等の言うところの未来にある我々の社会を一瞬にして消し去る危険性を孕んでおろうと、それは確実に実行されなくてはならない。何故なら過去の人間達が未来人の存在を知る時、愚かな人類は自己保身に奔走しパニックに陥り、そして結果、滅亡への道を一気に下って行くであろうから。いずれにせよその時点で未来は無くなり、我々も消え去るのである。時を旅する者は、以上の事をしっかりと肝に銘じ、責任ある行動を取るように。では、楽しい旅を。」


2001年12月2日