徒然日記 その107

久々に京都のRAGでプレイした。ギタリストの是ちゃんとは以前もやった事があるが、米川くんとは今回初めて。同じ新幹線で京都に到着し、早速リハを始める。伸びやかなアームがらみの音は米川くん、一方是ちゃんはブルージーなフレーズでサウンドチェックをやっている。この音を出し始めた瞬間の緊張感というのは独特なもので、ボクシングで言うところのシャドーをそれぞれが横目でチラッと見ている感じとでもいうのだろうか。決して暴力的にはならないバトルをより深く良いものにするため、お互いの手の内を探ったり自分の出方を決めるようなところがある。バランスはどうか?弾きやすい音か?こういう状況になった時のためにこの音色も用意しておこうか?等々色んなチェックポイントがある。当日本番前にしかリハはやらないので一応全曲を軽く通したが、その時の"ヴィーナス"の時の米川くんのピックアップソロがとてもカッコ良かった。「オレにはギターしかない!」(ホントは色々あるのでしょうが)みたいな姿勢が見ていて気持ち良い。是ちゃんはリハから熱い!本番も汗だくプレイだが、何時いかなる時も精魂込めて弾いている。ベースの興さんはもう何度も一緒にやっている人、正に大人のアンカーマン的存在。で、驚かされたのがこれまた初めてのドラムの小森くん。以前元基ともバンドやってたと言う彼のソロも特筆すべきものだったが、曲中でのやり取り、要は僕らは全て音で会話している訳で、何かギターでものを言うとすぐに突っ込んでくれるその反応の素早さが素晴らしかった。
かくして本番も、赤ワインの心地良い酔いも手伝ってとてもリラックスして楽しめるものだった。RAGのお客さんはいつも暖かい。リラックス感と時折感じる凄まじい緊張感、やはり僕は、この相反するもののバランスを取りながらやっていくことが大好きだ。


2002年4月29日