25日に続き、27日のU.G.F.~、楽しかったなー。前回(香津美さんと正樹さんとのセッション)は大人の味、今回はギターキッズ、ロックキッズの祭典という感じで全く違う感覚を楽しめました。ジャズ、フュージョンの世界ではこういうギタリストのジャムセッションって当たり前なんだけど、何故かロックの世界では今まで異常に少なかったんだよね。僕はギター始めた時から、ロックギターとは、誰かと一緒にプレイし、アドリブを取るのものだと思い込んでいたから(その頃はクリームやヘンドリックス、マウンテンといった延々アドリブで曲を展開するバンドが沢山いた)、知らないミュージシャンでも「一緒にやらせて下さい。」と平気で近づいて行くタイプだった。思い起こせば、18で生まれて初めて東京に出て来たその日も、渋谷を歩いているとビルの上の方からバンドの音が聞こえて来て、何の躊躇いもなく階段を駆け上がった僕は、スタジオのドアをノックし「すいませーん、見学させてもらっていいですか?」その後「僕もギターやるんですけど、そのギター貸してもらえませんか?一緒にセッションしましょう。」なんて当然のように言ってたもんね。
それでも、さすがにプロのロックバンドとなると、自分達も含め、何かしらの自意識が邪魔して少し排他的になっていたような気がする。ところが、歳月というものは、人の心だけではなく、ミュージシャン或いはバンドの心まで丸くしてくれる効果があるようで、今回のセッションでは、シャラや橘高くんがBOWWOWの曲を弾き、僕がシェイカーの曲を歌うという、当時からは予想も出来なかった展開となった。それをメンバーが楽しみ、お客さん達もニコニコして聴いてくれる。肩肘張ったロックから純粋に生まれ出て来る音を楽しむロックへ。曲自体の持つパワーも大事だし認めるけれど、それ以上に各プレイヤーの人生や感情の詰まった音を味わう次元へと変化してきたのを感じた。日本においてロックはまだまだ若い音楽だから、ミュージシャンもファンもつい子供じみた言動をとったりしがちだ。でもね、それに対して言葉で説得しようとしても難しい。やはり音楽で直接心に訴えていくしかないんだと思う。今回のイベントが終わって届いたメールや手紙を読んで、僕はとても嬉しくなったよ。実際にステージ上から見てても、明らかに橘高君のファンだなーと判る人達でも目が合えば微笑んでくれるし、シャラは隣でいつもニコニコしてくれてるし、なんか今日はステージ上も客席もとってもピースだぞと。
とてもウォームなプレイでいながらテクニカルな所はバシッと決めてくれるシャラ、V一筋、もうたまらない音色とヴィブラートを聴かせてくれた橘高くん、そして僕らを後ろから支えてくれた石川くんと透くんの強力リズム隊、それに最後まで暖かく見守り、アンコールの拍手を楽屋にまで延々と届けてくれたファンの人達、どうもありがとうございました。
2002年5月2日