徒然日記 その160(韓国編その3)

HOTなライブの翌日は、ソウルに戻って丸一日デイ・オフを楽しんだ...と言いたいところだが、僕だけは韓国で"Mind Arc"が発売されたこともあり、プロモーションの一日だった。大邸からソウルに戻ると、部屋に上がる間もなくホテルのロビーでBMGの人達と待ち合わせ、早速打ち合わせに入る。ラジオとTVの番組が1本ずつと雑誌が2誌。その後、食事会というスケジュールだ。まず驚いたのが、通訳のリーさんは勿論、クリスティもジョゼフも日本語がなかなか上手だったこと。それもとても美しい日本語を話すんだよね。それもそのはずクリスティは元NHKの女性アナウンサーに個人レッスンを受けていたらしい。その後の会話は日本語、英語、韓国語を混ぜたなかなか面白いものだった。取材の時も突然日本語で返してくるライターもいたりして、韓国では日本語を習う人が多いというのを実感。僕も会話の中で韓国の言葉をいくつか習い、やはり言葉は会話の中で覚えるのが一番だと思ったよ。
ラジオのDJは「自分がBOWWOWとLOUDNESSを韓国で初めて紹介したんだ。」と言う程の事情通、それだけに話も尽きず充実したものに。コンサート・プロデュースもやっている彼は「今度又大きなロックフェスに絶対呼ぶから。」と約束までしてくれた。TVと雑誌のインタヴューは、場所を変え小綺麗な寿司レストランで。TVの方は質問が用意され、僕が1つずつ一人喋りで答えていき、あとで翻訳のテロップを重ねるというやり方だった。雑誌は二人のライターとも日本のロックに詳しい人だったな。一人はわざわざ日本で"Mind Arc"を手に入れてくれていた。もう一人はギターもやっていたので、しばしば話が脱線しギター談義に。カメラマンは他のお客さんのことなどまったく構わず、良い角度があると、寿司を食べている人の頭上でフラッシュをたいたりしながら2ロール撮りまくっていた。
取材を終えると、豚カルビをメインにした家庭料理のお店に連れて行ってもらった。韓国BMGの支店長でもあるエドウィンさんがそこで待っていて「実は高校生の時からVOWWOWを良く聴いていたんだ。まさか一緒に仕事が出来るなんて!」とのこと。とにかく皆とてもフレンドリー。話も北朝鮮やアメリカの軍産複合体の危険性の問題から所謂Man's Talkまで多岐に及び、僕も長い間気になっていた「韓国では、今だに反日教育もなされているらしいけど、皆さんの日本人に対する意識はどうなの?」と投げかけてみると、「それはOld Generationの話だよ。僕らの世代はまった悪くなんか思ってないよ。サッカーとなると話は別だけどね。(笑)」との嬉しい答えが返ってきた。楽しい時間はあっという間に過ぎ、締めの石焼ビビンバを食べて記念撮影の後、ホテルに送ってもらった。
ホテルでは、買い物帰りのメンバーとスタッフ達がバーで飲んでいた。僕も早速それに加わりマルガリータを注文する。そこでは生バンドが入っていて、次から次へとヒット・ナンバーを演奏している。一部が終わるとそのメンバー(フィリピン人)がテーブルまでやってきて「日本のミュージシャンですか?」と訊いてきたので「Do you know the band called BOWWOW~」と試しに言ってみた。そしたらビックリして「メンバーですか!」と他のメンバー達も呼んで大騒ぎ。韓国でも意外だったけどフィリピンでも知られていたなんてとても嬉しかった。で、「是非一緒に演奏しましょう。」と誘われたので、僕が代表で出演。クラプトンの"Wonderful Tonight"、そのままアンコールで"Smoke On The Water"もやり、なかなか受けた。他の国の人達とのセッションって楽しい。言葉を超えたコミュニケイションが出来るからね。ところで今回判ったのが、ミツヒロとミッチェル・バンドの西尾君(今回はスタッフとして参加)がとてもアジア人受けする、つまりモテモテだったということ!西尾君はアジア・デヴュー間近かな?という話も。結局バーが閉まるまで飲み続け、韓国最後の夜はお開きとなった。
日本と韓国、近くて遠い国...。しかし今回初の訪韓でその距離はグッと縮まった気がした。


2003年9月1日