徒然日記 その321

アメリカのCityboy Recordsというレーベルから僕のソロアルバム(最近のインスト・シリーズ3枚)から選曲されたベスト盤が発売になった。タイトルはVoyager(The Essential Kyoji Yamamoto)。今まで直接本人に会って聞いただけでもメタリカのメンバーやジェイク・E・リー他、初期のBOWやソロアルバムの輸入盤を買ってくれていた海外のミュージシャン達は少なくない。VOWになってからは、やはりベスト盤がShock WavesというタイトルでCapitalから発売されたこともあった。久しぶりの海外リリース、やはり嬉しい。


ところで今回は8月4日リリースのニュー・ソロアルバムのライナー・ノーツを紹介しようと思う。前回のタイトル紹介から更にイマジネーションを広げてもらえたら嬉しいな。
H.Pの試聴コーナーもすぐに開設される予定です。

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THE LIFE ALBUM

1. DAYBREAK(2:23)
2. RUNNING WITH THE WIND(5:07)
3. GO AHEAD !(4:34)
4. ALONE(5:21)
5. STARS(4:27)
6. RA(5:03)
7. TALKING TO MYSELF(3:09)
8. DEEP INSIDE(8:17)
9. SUNSET HORIZON(3:22)
10. HEAVENLY(6:32)


青や赤、無数の色が層をなす空がゆっくりと明るさを増していく、そんな朝焼けが好きだ。
湖面いっぱいにキラキラとオレンジ色の陽光を反射させながら雄々しく沈んでいく、そんな夕陽を眺めているうちに僕はいつしか憂いを忘れる。


Life...人生って一日に置き換えることが出来るんじゃないかなって思う。新しい朝が来てそこから始まる様々な出来事のひとつひとつに僕らは一喜一憂する。やがて静かに陽は落ち夜を迎え、皆いつしか眠りに就く。


Life...そんな日々の生活は繰り返され、それは同じようであっても毎日新たな発見や違った感じ方をするだろう。音楽と同じように。


Life...命、僕は死の先にも希望を感じている。それは自分自身がもう一度生まれ変わるというよりも生きた証がしっかりと刻まれている遺伝子レベルでの話だ。それは確実に未来へと繋がっていくだろう。


The Life Album...僕はこのアルバムの中でひとつの人生を表現してみたかった。
何も恐れず無邪気にただひたすら走り回っていたあの頃。
何にでも挑戦してみたくて前しか見ていなかったあの頃。随分と背伸びもした。
大勢の人に囲まれているというのに、何故かたまらない孤独感を感じていたあの頃。
色んな自分を試しながら進むべき道を探っていたあの頃。
自問自答を繰り返しようやく自分というものが分かり始めたあの頃。
そして...、ふと気付くと、地平線いっぱいに広がる美しい夕焼けの景色に同化し、とても穏やかな気持ちになっている。そしてやがて来る新たな世界への旅立ち...。


1枚のアルバムを聴き終えた安堵感、一日の仕事を終えた安堵感、スケールは違っても、ひとつの人生を終える時の安堵感もそれに似ているのかもしれない。


"始まりはいつも終わりに向かい、終わりはやがて始まりへと繋がる。"


"The Life Album"。1本の映画を観るようにこのアルバムを聴いてもらえたら嬉しいです。


2010年7月15日