先週2泊3日で故郷の松江に帰って来た。高齢になった両親に顔を見せるのが第一の目的。勿論帰るとなると友人達も放っておいてはくれない。
真夏のような良い天気なのに急に降り出すスコールのような雨には驚かされたが、それでも一人で行って来た墓参りの帰りには、まるで小泉八雲の書いた文章に出てくるような読経の声や寺の鐘の音が遠くで鳴く蝉の声に混じって聴こえてきて、僕は一瞬時が止まったような錯覚を覚えた。
MGのあっちゃんも久しぶりなのにまるで昨日もそこに居たかのように自然な笑顔で迎えてくれる。高校時代そのままにカツ丼とバナナジュースでランチを取っていると次々と顔馴染みが現れる。僕にとって正に第二のホームだ。
夜は二晩とも大橋のたもとにある幼稚園からずっと一緒だった幼馴染のやっている店に飲みに行き、そこで知り合った日本旅行中のポーランド人達と深夜3時頃まで盛り上がる。皆とてもジェントルで話好き。各地を回ったがここ松江が一番気に入ってくれたらしい。いかに日本人が自分らに優しくしてくれたかを色んなエピソードを交えながら話してくれた。例えばタスポを持たない彼らが自販機でタバコを買えずに困っていたら、タバコを吸わないコンビニの店員が知り合いに頼み、向こうから走って来てタスポを貸してくれたとか、とにかく「こんな国があるなんて信じられない!」とまで言い、来年も必ずここ松江に戻って来ると言う。そんな話を聞くと日本人もまだまだ捨てたもんじゃないなと嬉しくなる。彼らは翌週から東京に移動するので又向こうでも会おうねと言う事になった。
帰る日の午後は、いつものようにバンド仲間と飲み会。今回東京や大阪在住の元メンバーにも声をかけてみたら、皆「じゃあ僕も帰るよ~」と言ってくれて何と10年以上振りにMad Rockerが全員揃うことに。
まずは午前中から僕が最初に組んだバンドZoomの3人で喫茶店に行き、昔話に花を咲かせる。爆笑の連続だった。言葉も完全に出雲弁に戻っているし、全てが高1の頃のままだった。
その後玉湯町にあるセッションも出来る部屋を持つ友人宅に行き、Mad Rocker全員集合。ひとしきり飲んだ後、セッション開始。誰かが曲名を叫び懐かしいレパートリーのイントロを弾くと皆が付いてきてくれる。顔はほころびっぱなしだった。7時過ぎの飛行機で帰らなければならなかった僕は後ろ髪を引かれる思いで、玄関先まで出てくれた友人達に見送ってもらった。
最高のひと時はあっという間に過ぎ、再会の約束を胸に、僕は帰路についた。
2010年7月20日